東海地方に生息するスズメバチやアシナガバチの習性
東海地方に生息するスズメバチ
市街地などで最も駆除のご相談が多いコガタスズメバチをはじめ、キイロスズメバチやチャイロスズメバチ・モンスズメバチなどの駆除依頼も多く戸建住宅だけではなく、公園などのスズメバチ駆除の依頼も年々増加しています。
春から秋にかけては屋外活動やBBQなどのレジャー等で蜂の巣と遭遇する機会も増えるかと思います。
公園では巣が無くてもクヌギの木などから出ている樹液などを求めて蜂だけではなく昆虫の餌場になっていたりします。
そういう場所ではスズメバチは自分のテリトリーとして縄張り意識が強くなり、餌場に近寄っただけで威嚇したり特にオオスズメバチは刺したりしますので公園などに出向く際も注意が必要です。
本来、蜂は益虫であり自然の中で大変重要な役割を持っていますので人間と交差しないような場所であれば温かく見守ることも検討しましょう。
コガタスズメバチ

【巣を作る場所:開放空間】
最も駆除依頼や相談が多いスズメバチで樹木の枝や家屋の軒下などの開放空間に営巣します。
椿・金木犀・山茶花・柘植の木などの樹木を好んで巣を作ることがあり、剪定中に刺されることが多い種類です。
キイロスズメバチ

【巣を作る場所:閉鎖空間・開放空間】
※引越しをする
引っ越しの習性を持ち大変攻撃性が強く雑食であることからコロニーの規模も大きく閉鎖空間・開放空間共に営巣します。
開放空間に蜂の巣がある場合はそのほとんどが引っ越し巣になるので駆除には注意が必要です。
他社で巣を撤去後の再営巣などで相談が多い種類です。
山間部に多い種類ですが市街地でも比較的数は少ないながら生息しています。
モンスズメバチ

【巣を作る場所:閉鎖空間・開放空間】
※引越しをする
夜間も活動する種類で主に閉鎖空間に営巣します。
キイロスズメバチと同様に引っ越しの習性を持ちますが閉鎖空間から閉鎖空間へ引っ越しをしますので駆除に関しては特に注意が必要です。
釣鐘状の蜂の巣を作るために天井にシミができたりすることで巣を作られていることに気付くことが多いです。
チャイロスズメバチ

【巣を作る場所:閉鎖空間・開放空間】
※引越しをする
社会寄生性を持ち他のスズメバチ独特の巣を乗っ取るという習性を持ちます。
攻撃性は強く大きさはキイロスズメバチと変わらないぐらいですが全体的に黒褐色の胴体をしているので判別か簡単にできます。
市街地では生息数は少ないですが、寄生対象であるキイロスズメバチやモンスズメバチが生息する地域には生息しています。
ヒメスズメバチ

【巣を作る場所:閉鎖空間】
体長が大きく羽音も大きいですがスズメバチの中では比較的大人しい性格をしています。
縁の下や壁の中などの閉鎖空間に営巣しますがかなり奥いった場所を好んだりします。
山間部より捕食対象のアシナガバチが多い平野地に多く生息しています。
オオスズメバチ

【巣を作る場所:閉鎖空間】
見た目や模様がコガタスズメバチとよく似ていますが大きさがひと周り大きくスズメバチの食物連鎖の頂点に立つ種類です。
攻撃性・威嚇性共に大変高く、樹液などが出る餌場では前を通るだけで威嚇してきます。
水捌けのいい土中や木の洞などに営巣しますが稀に縁の下や屋根裏などの閉鎖空間にも蜂の巣を作ります。
夏から秋にかけてのレジャーシーズンや、登山・ハイキング中の刺傷被害が多い種類です。
クロスズメバチ

【巣を作る場所:閉鎖空間】
大きさは11mm前後と小さく大人しい種類で、岐阜や長野の山間部ではヘボや地バチと呼ばれ古くから貴重なタンパク源として食されています。
土中などの閉鎖空間に営巣しますが稀に屋根裏などにも蜂の巣を作ります。
東海地方に生息するアシナガバチの種類
一言でアシナガバチといっても色々な種類があり、種によって習性や攻撃性、蜂の巣を作る上で好む場所などが違います。
世界でアシナガバチは29属800種類程が確認されており、日本には3属12種が生息しています。
本州にはその中の2属8種が本州に生息しており、東海地方にはセグロアシナガバチ[Polistes jokahamae],キアシナガバチ[Polistes rothneyi],フタモンアシナガバチ[Polistes chinensis],コアシナガバチ[Polistes snelleni],キボシアシナガバチ[Polistes mandarinus],ヤマトアシナガバチ[Polistes japonicus japonicus],ムモンホソアシナガバチ[Parapolybia crocea]の7種が生息しています。
本来、蜂は益虫であり自然の中で大変重要な役割を持っていますので人間と交差しないような場所であれば温かく見守ることも検討しましょう。
・セグロアシナガバチ[Polistes jokahamae]

体長は30㎜程でアシナガバチの中でも大きく全国[北海道以外]に生息し最もよく巣を作る種類です。
市街地でも多く生息し、人間の生活圏に営巣する為アシナガバチの中でも最も刺傷被害に合う事が多く駆除のご相談やご依頼が大変多い種類です。
巣を作る場所は一言で言うとどんな場所でも作ります。
基本的には開放空間に蜂の巣を作りますが、戸袋やシャッター内、エアコンの室外機内・24時間換気などのダクト内などの半閉鎖空間にもよく巣を作ります。
駆除のご相談が多い場所は、民家の軒先やサッシ廻り・カーポート・植栽の中・遊具の下部などの場所が多いです。
稀に女王バチが二匹で巣を作ることを確認していますがその場合巣盤の大きさが大人の男性の手の平二つ分くらいになることもあります。
・キアシナガバチ[Polistes rothneyi]

体長は30mm程で、セグロアシナガバチと同じ程の大きで全国に生息しています。セグロアシナガバチより胴体の黄色味が強く、アシナガバチの中では攻撃性・警戒心も一番強い。
巣に近寄るだけで羽を小刻みに震わせ威嚇してきます。
稀に女王バチが二匹で巣を作ることを確認していますがその場合巣盤の大きさが大人の男性の手の平二つ分くらいになることもあります。
・フタモンアシナガバチ[Polistes chinensis]

体長は20mm程で全体的に黒っぽく腹部に2つの斑がありアシナガバチの中では小型です。市街地でも平野部によく見られ、雨樋や瓦などの隙間、外壁やサッシ廻りエアコンの室外機内外にもよく巣をつくります。
・コアシナガバチ[Polistes snelleni]

体長20mm程で、日本では全国に分布しています。木の枝先や葉の裏などに反り返った様な独特の形をした巣を作ります。
・キボシアシナガバチ[Polistes mandarinus]

体長は20mm程でキアシナガバチよりひとまわり小柄で基本的には木の枝や蔦の中などに巣を作るのでキボシアシナガバチと同じく草刈中などに刺されることが多いです。
・ヤマトアシナガバチ[Polistes japonicus japonicus]

幼虫の作る繭が蛍光の黄緑色をしているのが特徴で木の枝などに巣を作るので、草刈中の刺傷被害が多い種類です。
・ムモンホソアシナガバチ[Parapolybia crocea]

山間部でよくみられる種類で低い木の葉っぱや草の葉の裏に巣を作ります。
体が細く他のアシナガバチよりくびれていて色素が薄いので判別が容易です。
攻撃性が強く草刈り中などに刺傷被害に遭うことがあります。
アシナガバチの一年(東海地方)
アシナガバチの生活史のサイクルは寄生虫などに寄生されていない限りは1年になります。
基本的には巣を再利用することはありませんが一度でも巣を作った場所はハチからすると良い場所になりますのでそういった場所は定期的に確認するようにしましょう。
12月~3月 越冬中
昨年の秋に生まれた新女王バチが閉鎖空間などで越冬中。
3月~4月 活動を始める
春の気温差にもよりますが、3月になると気温も徐々に16℃を超える日が出てくると屋根裏や木の洞やスズメバチの空き巣などの暖かい場所で集団で越冬していた女王バチが動き始めますが、この時点ではまだ巣を作っておらず越冬場所を出入りしたりしているだけになります。
最近は、温暖化の影響もあるのか巣を離れずその巣に留まり巣盤の上部で寄り添って暖を取り営巣しているところをよく見かけるようになってきました。
この時期に注意したいのは
- 屋根裏や壁の中で越冬していた女王バチが屋内の空気穴やエアコン配管穴から間違って屋内に出てくる。
- 外干しの洗濯物と一緒に取り込まれてしまい刺傷被害に遭う。
- 片付けなどで物の隙間などで手が触れたり握ってしまい刺傷被害に遭ってしまう。
特に天気が良く気温が上がる午前10時頃から午後3時頃に活発に活動する事があります。
4月~5月 場所を探して巣作り
気温が安定してくる4月頃から徐々に巣を作る場所を探し活発に動き始めます。
早ければ5月頃に働きバチが生まれ始めますので、4月~6月頃の早い段階で巣を作られていないかお家の周囲などを確認しましょう。
6月~8月 働きバチの数や巣の大きさ共にピーク
日に日に働きバチの数も増えていきそれに比例して巣もどんどん拡張していき一番活発な時期になります。
刺傷被害も一番多い時期になります。
8月~12月 交尾時期
徐々に来年の新女王バチと交尾の為の雄バチを育て送り出す時期になります。
お盆を過ぎたあたりからこの時期になると巣を放棄したコロニーが外壁やサッシなどに集団で身を寄せ合うことが多くなってきます。
洗濯物などに紛れ込み刺傷被害に遭うケースがありますので注意しましょう。
12月~3月 越冬
働きバチやその年の女王バチは生涯を終え交尾を終えた来年の女王バチだけが閉鎖空間などで越冬し来季の春を待ちます。
寄生虫に寄生された働きバチも稀に越冬することがあります。
